一般社団法人日本理容美容ルピナスの会は平成23年7月7日に設立された会です。
当法人は、障害者の雇用機会の促進支援・理容美容業界の社会的意義の向上に貢献することを主目的として活動を行っております。
理美容の業界では、資格を持っている障がい者たちが活躍できる場がなかなかありません。
独立を目指して頑張っていても、ほとんどが挫折して辞めてしまいます。
聴覚障害の場合、通訳などフォローする人がいないと仕事ができません。そうなると、顧客と会話しなくてもよい短時間・低料金のヘアカット店など働ける場が限定されてしまいます。
障がいのある技術者にとっては、「腕にプライドを持って働く」とか、「美容を通じてお客様を喜ばせる」といった自分のイメージと違ってしまい、辞めてしまいます。
例えば、神奈川県立平塚ろう学校高等部(平塚市)の理容・美容科では、生徒数が激減し、数えるほどの人数にまでなってしまいました。これも受入れ可能な雇用先が少ないという問題や、同僚スタッフや来店されるお客様とのコミュニケーションなど様々な壁のためです。このように、腕があれば働けるはずの理美容業界から志を持つ生徒が少しずつ離れてしまうという現状を憂いています。
また、顧客としての障がい者や老人ホーム入居者は、理美容師と意思疎通しにくい、あるいは外出がままならないなどの理由から、自宅でヘアカットしている状況が数多く見られます。健常者と同じように自分に合った髪型やパーマやヘアカラーを望んでいるにも関わらず、それらを満足に楽しむことが困難な場合が多く見受けられます。
「短ければ良いでしょ」というのは作業であって、ファッションではありません。
「綺麗になりたいという思い」は、おしゃれに留まらず、生きる活力そのものです。
それは、性別・年齢・障がいの有無に関係なく すべての人が持つ願望です。
障がいを持つ人にも美意識はあるのです。
美しくなりたい、きれいでいたい。障がいを持つ身だからこそ判る視点があるのです。
また、美容室・理容室でぜひ働きたい。そんな声を日々たくさん頂きます。
ぜひこの熱い想いを少しでもこの業界全体で叶えてあげたい。
そんな想いから私達は幾度の検討を重ね、今回、障害を持つ人々がもっと自由に心を解き放ってもらえる機会をつくるべく、
「障がい者が働き、障がい者が利用する」というサロンを作りました。
また そこで働く障がい者が自ら給料をもらい自立できるような環境を作る事を目指していこうと、理容美容業界の有志メンバー(ルピナスの会)でサポートを開始することとしました。
障がいを持つ人々が気軽に行ける理髪店、美容室の紹介と理容美容の技術を習得するための教育、実習の場の提供をし、障がいを持つ人達にとって理容美容の業界との距離を縮め、雇用機会の促進を促します。
ただいまルピナスの会は相模原市で初めて、
障害者のための理容美容技術習得のサポート事業を24年10月を皮切りに募集を開始いたしました。
また、神奈川県全体のサポート事業も鋭意計画中です。
「ルピナス」は花の名前で、花言葉は「仲間・安らぎ」です。
健常者も障害者も一緒になって成長していきたいという思いから、当法人の名前を付けました。
<主な活動内容>
①聴覚障害者(理美容師)が働ける場として、理美容室「ルピナスヘアー」の運営(相模原市中央区)
②理美容店に行けない高齢者や障害者向けの在宅出張・訪問サービス提供
③障害者施設でのイベント参加(ネイルサービス等の提供)
障がいのある方をはじめ、
そのご家族、施設や老人ホームに入居中の方から一般の方まで幅広くご利用頂けたらと思います。
ご理解とご支援ご協力のほど 宜しくお願い申し上げます。
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